『The Colony』は、本そのものと、その本が持つ権威が静かに、そして少しずつ崩されていく様子をテーマにした写真集。
舞台はオーストラリア北部。
本という「人間の知識を伝える手段」が、長い歴史の中で他の知識や文化、とくに先住民の歴史とどのような関係を築いてきたのかを考えています。
作者自身は入植者の家族のもとで育ち、故郷 そして先住民の土地であったHumpty Doo(ノーザンテリトリー)を再び訪れました。
学校や実家にあった本の中から、開拓者の神話や一方的な歴史、先住民文化を消し去るような内容を含む本を集め、それらをシロアリに食べさせた。そして、食べられたあとの本を写真に収めている。
本にはシロアリが作ったトンネルや空洞、土の跡が残り、新しい彫刻のような姿になっている。
72 pages, 24.5 x 34 cm
OTA-bind softcover
Perimeter Editions (Naarm/Melbourne).