コンクリートの素晴らしき世界
Yu Chang
台北が巨大な遊園地のように感じました。写真を撮り始めた頃はグラフィティ以外のことには興味がありませんでした。フィルムを使ってカメラを研究していたにもかかわらず、写真そのものには全く興味がありませんでした。
ずっと昔、友人に勧められて書店に行き、当時Wu Baiが出版したばかりの写真集《伍佰、台北》を見に行った時のことを覚えています。実はそこには、私と友人たちが描いたグラフィティが掲載されていたのです。その本はとても分厚く、私たちの作品の一枚を探すたびに、数え切れないほどのストリートフォトの写真をめくらなければなりませんでした。全部読んでも、結局ストリートフォトには興味が持てませんでした。こうして、もっと写真を見たいと思い、グラフィティに興味があったので、色々なストリート写真集を覗いていました。当時は、写真に写る壁、つまり「コンクリートの素晴らしい世界」に目を向けていたことに気づきました。今振り返ると、写真はそうやってこっそりと私の潜在意識に侵入してきたのだと思います。 - Yu chang
『爆撃』という言葉を知る前の自分の目を通して世界を見ていた頃を想像することがあります。この出来事は、街に対する私の体の反応を完全に変えました。
ユー・チャン
台北を拠点に活動する写真家兼グラフィティアーティスト。1989年スイス生まれ。写真集に《夢遊,台北》(2020年)と《城市副作用》(2021年)を出版。25.7 x 18 cm 40ページ 台湾印刷 Waiting Room発行