




日本人写真家、有村 勇史による作品集。
2025年のLAABFの出展に伴いSALT AND PEPPERより発刊。
36ページ
B5サイズ
100部限定
見慣れた風景が、物質感をともなって、抽象的な像として浮かび上がってくる。
粒子の中で色を失い、歪み、にじみながらも、私の見た像は存在している。
時間さえも判別できないような光の中で、風景が静かに変容し、記憶と感覚のあいだを漂っている。
このシリーズは、普段通りにカラーネガフィルムで撮影し、現像店でスキャンしてもらった写真から始まった。
スキャン時のホワイトバランス設定とアンダーの露出により、カラーバランスが崩れ、通常とは異なる質感とトーンが現れた。
Yushi Arimura
有村 勇史
1983年生まれ。
2021年 JAPAN PHOTO AWARD 受賞。
鹿児島を拠点に、身のまわりの自然や風景をフィルムで記録している。