






SOLD OUT
この15年間、作者はネブラスカ州オマハで写真を撮り、アメリカのハートランドに対して感じたことを、幾つもの解釈が可能であり重層的な意味が込められた叙情的なイメージとして表現してきた。2009年に画用紙のスケッチブックで作られた作品集を再現した本書では、各ページにコンタクトプリントがラフなコラージュでレイアウトされている。この土地を嫌悪しながらも惹かれてならないという、アンビバレントな感情が透けて見えるイメージからは、作者が不協和や思いがけない調和を楽しんでいることが伝わってくる。本作は、アメリカとそこに暮らす男性や少年、そしてその攻撃性、不完全さ、パワーの構造について省察した一冊である。
Published by MACK, 2019
softcover
230 × 290 mm
144 pages
color